小児科

夜尿症

夜尿症ってなに?
5歳未満の子供では、おねしょ(夜寝ている間の尿もれ)といいますが、5歳以降で月1回以上のおねしょが3か月以上続く場合は「夜尿症」と診断され、治療が必要な場合があります。
どうして夜尿症になるの?
寝ている間に作られている尿の量が多すぎたり、膀胱に尿を十分にためられないことが関係しています。夜尿症の場合、膀胱が尿であふれそうになっても起きられないため、寝ている間に尿もれをしてしまいます。
夜尿症
夜尿症は自然に治るの?
一般的に夜尿症は成長とともに自然治癒します。1週間で夜尿が3回以上ある場合は、3回未満と比べて自然に治りにくいといわれています。
治療後、半年までに約80%の子どもで症状が軽快したという報告があります。また、治療後2年で治癒した子どもは75%以上と報告されています。早めに治療することで治癒率が高いという報告があります。
夜尿症にはどんな治療法があるの?
問診や尿検査、血液検査、腹部エコー検査を行います。
夜尿症と診断されると、まず、おねしょ日誌などを用いながら、生活改善に取り組みます。生活改善により夜尿症の改善がみられる場合は継続し、改善しない場合は薬物療法やアラーム療法で治療させていただいています。

夏の流行性疾患(プール熱、ヘルパンギーナ、手足口病)

咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ、手足口病はいずれも夏の季節に発生する頻度が高い伝染性のウイルス性疾患です。保育施設や家族内でよく感染します。

症状:せき、鼻水、発熱、のどの痛み、下痢、腹痛、発疹

咽頭結膜熱
咽頭結膜熱の別名をプール熱といいます。細菌が不十分なプールの水からウイルスが感染することがあることから、プール熱と呼ばれます。プールに入っていなくても感染することがあります。
プール熱
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナ
手足口病
手足口病

A群溶連菌感染症

A群溶連菌感染症とは
A群β溶血性連鎖球菌によって起こる伝染病で、一般的に溶連菌感染症といいます。高熱とのどの痛みで発症します。
1〜3歳の幼児では、微熱や不機嫌などの症状で、かぜと区別するのは難しいです。
発熱後12〜24時間すると、全身に細かい赤い発疹が出現します。この発疹で気付かれることが多いです。
当院では、外来受診のその場ですぐわかる咽頭での迅速検査で診断しております。
治療は、続発性であるリウマチ熱を起こさないためにも、有効な抗菌薬をしっかりと10日間内服することが大切です。
続発症
A群溶連菌感染症
A群β溶連菌感染から約2〜3週間してから発症します。
・急性糸球体腎炎:血尿、尿量減少、むくみなど
・リウマチ熱:発熱、関節の痛み、心臓の病気など