眼科では、いろいろな眼科疾患でレーザー治療を行います。
新しいレーザー光凝固装置のパスカル(トプコン社製)です。短時間に複数のレーザー照射ができますので、痛みが少なくて済みます。治療時間の短縮にもつながります。
糖尿病網膜症や虹彩光凝固術・網膜裂孔などの治療に使います。
レーザー治療が必要になるのは、増殖前網膜症の段階に入ったときからです。
この時期から網膜の血流が途絶えたり、新しいけれど悪い血管である新生血管がでてきたりします。網膜にレーザーを照射して血流の需要と供給のバランスをとって新生血管の発生を防ぎます。これで視力回復をする訳ではありませんが、網膜症の進行は抑制されます。
高血圧や動脈硬化があると、網膜の静脈がつまり、眼底出血を生じます。ます。網膜静脈には、ふつう大きな血管が4本あります。この4本の血管すべてが閉塞するのが網膜中心静脈閉塞症です。4本のうち一部のみ閉塞するのが、網膜静脈分枝閉塞症です。 網膜血管が閉塞していると新生血管を生じることがあるため、レーザー治療をします。
狭隅角緑内障のひとは、急激な眼痛や頭痛を生じる緑内障発作を起こすことがあります。狭隅角緑内障に対して、レーザー光線で虹彩に孔を開け、眼内の房水の流れを変えます。緑内障発作の予防のため、虹彩光凝固術を行います。痛みはありません。他に手術的に周辺虹彩切除術を行うこともあります。
YAGレーザー
白内障の手術をして、よく見える様になっても、だんだん見にくくなる方が時にあります。後発白内障かもしれません。YAGレーザーでなおします。痛みはありません。