禁煙を開始すると、すぐ体内に変化があらわれます。
時間の経過とともに、さまざまな病気のリスクが低下し、からだの機能が改善します。
禁煙のメリット〜健康編〜
8時間後 | 血液中の一酸化炭素濃度が正常に戻る (体内の酸素濃度が上がる) |
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24時間後 | 心臓発作のリスクが下がり始める |
2週間〜3ヶ月後 | 肺活量が増え、呼吸がラクになる |
1〜9ヶ月後 | せきが減り、肺機能が改善する |
1年後 | 心臓病のリスクが喫煙者の半分以下に下がる |
10年後 | 肺がん、口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、腎(臓)がん、 膵臓がんで死亡するリスクが大幅に下がる |
15年後 | 心臓病のリスクが非喫煙者と同等になる |
!:禁煙すると食事がおいしくなり、ついつい食べ過ぎてしまいがち。お料理は脂っこいものを控え、薄味を心がけてください。出来るだけ、野菜を多く摂ることをお勧めします。
・目覚めがさわやか。
・せきやたんが止まる。
・口の中がさっぱりし、味覚や嗅覚がもどる。
・食べ物がおいしい。
・人に不快感を与えていないので安心。
カーテンや衣服、車などにニオイがつかなくなり、家具や畳、カーペットなどを焦がしたり、火事の心配をすることもなくなります。
また、灰皿などの清掃の手間も、省けるようになります。
禁煙補助薬と治療スケジュール
禁煙補助薬はニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)と内服薬(チャンピックス®)の2種類あります。各々、以下のような特徴があります。
ニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)
・ニコチンを含む貼り薬
・食欲抑制効果により体重増加の軽減が期待できます。
・スタート時から禁煙開始
・貼付しながら禁煙するとニコチン過料となり、不整脈などの副作用が起こる可能性があり、循環器疾患の患者には使用しにくい
・汗をかく、スポーツをする人、かぶれやすい人、などには使いにくい
内服薬(チャンピックス®)
・ニコチンを含まない飲み薬
・離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制する。
・最初の一週間は喫煙してもよい
・ニコチンを含まないので、循環器疾患患者に使いやすい
どちらを利用しても禁煙に伴うニコチン離脱症状を緩和し楽に禁煙できます。
ニコチンパッチは8週間使用し、残りの4週間はニコチンパッチなしで禁煙を継続します。チャンピックスは12週間内服し続けます。
初回、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後と外来受診して頂きます。
一回で成功した人は少なく、
失敗した数だけ何が悪かったかに気づき成功につながります。
まずはご相談ください。