近視の治療
近視について
近視とは、眼球の形が前後方向に長くなって、目の中に入った光線のピントが合う位置が、網膜より前になっている状態です。
- 症状
- 近くは、裸眼で見やすいが、遠方は見にくい状態です。遠方を見るとき、目を細めてみた方が見やすいので、にらんだような表情になります。
- 原因
- 遺伝要因と環境要因があります。環境要因は、近くを見ることが多いとなります。近くを見るとき、近視になった方が見やすいため、眼軸長が伸びて、近視になります。環境への適応ともいえます。ゲームやYoutubeなどを見すぎたり、マンガなどを読みすぎるとなります。
- 治療
- 本を読むとき、姿勢をよくします。近くを見たら、遠方を見ましょう。日常生活を改善したり、ミドリンM点眼薬(調節麻痺剤)を就寝前にさします。WOC(望遠訓練の器械)をみることも有効です。
- ワック
- ワック(眼科用器械D5000)は、ゲームや読書等による目の緊張状態を緩和し、最適な視力で、最適なメガネを処方するための器械です。また、眼精疲労や、子どもの仮性近視の治療にも使われます。
- 現在、近視の進行を抑えるための様々な研究が進められています。
- 1) 累進屈折力レンズ眼鏡による予防
- 2)多焦点ソフトコンタクトレンズによる予防
- 3)オルソケラトロジーによる予防
- 4)0.01%アトロピン点眼による予防
- まだまだ、しっかりとしたデータにもとづく、一般的な治療にはなっておりませんが、今後の近視予防も進歩に期待するところです。