木村内科

各種検査

木村内科では、皆様に安心して検査を受けていただけるように最新の医療器具を配備しています。

エコー(超音波)検査【腹部、心臓、乳腺、頸動脈、甲状腺】

痛みを伴わず、安全でベッドサイドですぐ出来る検査です。

当院では、腹部エコー、頸動脈エコー、乳腺エコー、甲状腺エコー、心エコーを施行しております。
肝臓・腎臓・膵臓・心臓・甲状腺・乳房・頸動脈などを超音波でみます。

女性の検査技師が常勤しており、いつでも検査を受けることができます。
結果は当日分かります。

腹部エコー
腹部エコーでは下記の臓器を見ることが出来ます。
・上腹部(肝臓、胆のう、腎臓、膵臓、脾臓、大動脈)
・下腹部(前立腺、膀胱、子宮、卵巣、虫垂など)
  ※条件等により見えない場合があります。消化管は炎症、拡張のある場合に限られます
腹部症状のある方、健康診断の精密検査などにおすすめです。
がんの早期発見に有効です。
<症例>
肝臓ガン 脂肪肝 腎結石 胆石 胆のうポリープ 膵臓:正常 膵嚢胞
頸動脈エコー
頸動脈は左右に1本ずつあります。
大動脈から脳へむかう大変重要な血管です。
頸動脈は動脈硬化を起こしやすい部位で体表に近くて観察しやすく10分位で簡便にエコーにてその動脈硬化度を評価できます。また、頸動脈を血管の窓として全身の動脈硬化の評価が可能となります。
頸動脈エコーではまず三層からなる頸動脈の壁の厚みを測定します。
エコーをやっている写真
一般的に1mm未満が正常値とされており、動脈硬化が進むと厚みが増し、1mmを越えると要注意となります。
悪玉コレステロールや中性脂肪が増えると血管壁にプラークと呼ばれる隆起物が付着しやすくなります。プラークが発達すると、血管内膜が狭くなったり閉塞したりして脳梗塞などのリスクが高まります。
プラークの大きさや形状などを観察して薬物治療や食事、運動療法などの治療方針を決めます。
<症例>
頸動脈プラーク 頸動脈プラーク2 頸動脈プラーク3
乳腺エコー
乳腺の状態を、マンモグラフィーのようなX線を使用せず、強い圧迫を必要としないため痛みなく出来るのが特徴です。
当院では女性の臨床検査技師が担当しますので安心して受けて頂けます。
乳腺の豊富な若い世代の方はエコーで病気が見つかりやすいと言われていますし、検診でマンモグラフィーのみ受けている方はエコーと組み合わせることで乳がんの発見率が上がるというデータもあるのでおすすめです。
<症例>
乳腺のう胞 正常乳腺
甲状腺エコー
甲状腺の腫大や、がんなどの腫瘍がないか検査できます
・首の前面が腫れている方
・血液検査で異常を指摘された方
・動悸、眼球の突出、手のふるえ、体重減少・増加、むくみなどの症状がある方
・のどの違和感がある方におすすめです。
<症例>
甲状腺 腫瘍 のう胞
心エコー
心臓の動きや大きさ、弁の状態、血液の流れなどをみる非侵襲的な検査です。
弁膜症、心肥大、虚血性心疾患、心筋症、先天性心疾患などの診断に用いられます。
異常を見つけるだけでなく、治療法の選択や、治療効果の判定にも役立ちます。
胸部症状(息切れ、胸痛etc)のある方、健康診断の精密検査などにおすすめです。
負荷心電図、24時間心電図などと組み合わせることも出来、心疾患の診断に有効です。
<症例>
僧帽弁閉鎖不全症 大動脈弁閉鎖不全症

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)について

当院では日本消化器内視鏡学会のガイドラインに基づいた洗浄・消毒、感染対策を徹底しています。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、胃だけでなく食道や十二指腸の観察・検査をすることができます。逆流性食道炎や、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの診断や、胃がん、食道がんの早期発見に有用です。早期がんは、初期段階では症状がほとんどないため、定期的な胃カメラ(内視鏡)を行うことを推奨しております。

内視鏡を口から胃に入れて先端についている超小型カメラで胃の様子を直接カメラモニターに映し出し観察します。当院では苦痛の少ない極細タイプの内視鏡を導入しており、より高解像度・高精細な画像で見落としの少ない検査をしています。
丁寧に鎮痛剤を利用したり、スコープの操作をすることなど、検査の苦痛を少しでも軽減するよう心がけており、以前大変だったと言われた方にもここでは楽にできたと評価されています。
また、最新型経鼻内視鏡を導入したことで、胃カメラを口から出なく鼻から入れることが可能となりました。検査中に医師と会話ができるほど楽で安全な胃内視鏡です。

選べる2つの検査方法
内視鏡を口から挿入する方法と、鼻から挿入する方法のどちらかで検査を受けていただきます。また、十分な局所麻酔に加え希望される方には鎮静剤による処置も行なっております。ご希望の方は予約時にお申し出ください。
・口から挿入する経口内視鏡
胃カメラは 『苦しい』 というイメージを持っていらっしゃる方が多くいますが、スプレー式咽頭麻酔をしっかりと行ってから検査をしますので、かなり楽に検査を受けて頂けます。
・鼻から挿入する経鼻内視鏡
患者様の負担をより軽減できるよう、経鼻内視鏡も導入しております。吐き気を感じることが少なく、検査を行うことができます。検査中の会話も可能です。
感染予約対策
当院では、日本消化器内視鏡学会のガイドライン(「内視鏡の洗浄・予防に関するガイドライン」)に沿って、内視鏡の付着物を高レベルの消毒液にて完全に洗い流し、残っている細菌やウイルスをすべて死滅させるための内視鏡洗浄消毒器の導入や検査で使用した内視鏡処置具を使い捨てにするなど、徹底した感染症対策をしており、安心して検査を受けていただける取り組みを行っております。

胃カメラのFAQはこちら

胃カメラでわかる病気

胃カメラでは、胃だけでなく食道や十二指腸を直接観察することが可能です。
従来のバリウム検査では見つけることが困難な微細な病気を見つけることが可能です。またバリウム検査では不可能な生検(病気の部分から組織を少量採取すること)が胃カメラでは可能であり、さまざまな疾患の早期発見や確定診断に役立ちます。
早期のがんは自覚症状がほとんどなく、胃カメラで発見可能です。
症状が現れる前に、がんリスクが上がる40歳になったら一度、カメラ検査を受けましょう。
食道

食道がん

食道がんは、喫煙者やアルコール摂取者に多いとされ、進行がんになるまでほとんど自覚症状がありません。 また、胃や大腸には一番外側に漿膜(しょうまく)という膜がありますが、食道にはそれがないため、リンパ節やほかの臓器への転移が起こりやすい傾向があります。 さらに、食道の外科的手術は難易度が高く、身体への負担も大きいため、できるだけ早期発見が重要になってきます。 早期食道がんであれば内視鏡治療で根治することが可能です。 胃カメラを受けることで、食道や咽頭も詳細に調べられますので、定期的な検査をお勧めします。
食道がん 食道がん

逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア

胃には胃酸から粘膜を守るメカニズムを備えていますが、食道にはそれがありません。
そのため、胃液の逆流が起こると食道は炎症を起こしてしまいます。これが逆流性食道炎です。
食道裂孔ヘルニアは、本来腹部にあるべき胃の一部が食道のある胸部に飛び出してしまっている状態です。食道裂孔ヘルニアになると胃液の逆流が起こりやすくなります。
逆流が起こると、炎症にともなう胸やけ、むかつき、胸部の痛み、咳、喉の違和感、喉が詰まった感じがする、声がれ、睡眠障害などの様々な症状がおこります。長期間の炎症により食道腺がんのリスクが高まるため、適切な治療が重要になってきます。
重症の場合は食道は狭くなり食事が通過しなくなることがあります。
逆流性食道炎の原因は、食道裂孔ヘルニアだけでなく食道や胃の蠕動運動の低下、肥満や加齢などの要因によって起こります。
逆流性食道炎 逆流性食道炎 逆流性食道炎 食道裂孔ヘルニア

食道乳頭腫

白い小さな隆起ができる良性の腫瘍です。胃酸の逆流によって起こるとみられています。経過観察で可能なことがほとんどです。
食道乳頭腫 食道乳頭腫

食道静脈瘤

長期間による肝臓の炎症によって肝硬変となった方にできる病気です。
肝硬変では肝臓へ血液が流れにくくなり、その分食道に流れ込んで静脈瘤(血管のこぶ)ができます。
食道静脈瘤 食道静脈瘤

早期胃がん

胃がんは胃の粘膜表面から発生します。
初期の段階では粘膜内にとどまっていますが、大きくなるにしたがって次第に粘膜下層、筋層、漿膜下層へ進みます。進行部分がどの深さまで達しているかを腫瘍の「深達度」と呼んでおり、T1からT4までの4段階に分類されます。
がんが粘膜または粘膜下層にとどまっている状態はT1と分類され、転移の可能性がほとんどないため、早期胃がんと呼んでいます。
早期がんは検診目的でうけた内視鏡検査で発見されることが多く、ほぼ無症状です。胃がんはかなり進行してからでも軽い胃炎のような症状しかでないことが多いので、早期に胃がんを発見するためには定期的な内視鏡検査が重要となります。
早期胃がん 早期胃がん

進行胃がん

胃がんは時間とともに粘膜表面から深く浸潤していき、さらに進行すると肝臓やリンパ節へ転移していきます。進行胃がんは内視鏡では治療できないため、開腹による外科手術や抗がん剤などが必要になります。
進行胃がんの段階まで進んでも自覚症状がないこともあります。そのため、健診などで受けた胃カメラで進行がんがみつかることがあります
進行胃がん 進行胃がん

胃腺腫

胃の粘膜に発生した良性の腫瘍であり、すぐに胃がんとなることは多くありませんが、数年間経過するとがん化するとされているため、定期的な経過観察が重要です。また形態や大きさによってがんが含まれる可能性が高い場合には内視鏡による切除を行います。
胃カメラ時には生検(組織を採取)して病理検査を行い、胃がんと鑑別することが重要です。
胃腺腫 胃腺腫

胃潰瘍

代表的な症状は胃痛です。嘔気、嘔吐、食欲不振、体重減少の症状が出ることもあり、悪化すると吐血、下血をおこします。タール便という黒い便が出て貧血をおこします。
原因はピロリ菌や鎮痛解熱剤やステロイドなどの強い薬の長期使用することによって起こります。ストレスで発生することもあります。喫煙・飲酒・暴飲暴食・早食いなどの生活習慣とも深く関係があります。
胃の粘膜が傷付いて、深いところまで組織がなくなっている状態です。
胃がんと鑑別することも重要です。ピロリ菌感染がある場合、除菌治療を行うことで胃潰瘍の治療および再発防止につながります。
胃潰瘍 胃潰瘍

急性・慢性胃炎

胸焼け、嘔気、胃もたれ、胃痛といった症状が突然おこるのが急性胃炎です。 一方、症状が現れないか、あるいは軽いまま炎症が進行していくのが慢性胃炎です。原因は胃潰瘍とほぼ同じです。
ピロリ菌に感染すると慢性的な炎症が続き、粘膜が萎縮し、胃がんのリスクが高まります。
萎縮が高度に進行するとピロリ菌すら生息できなくなり、検査ではピロリ菌陰性と出ることがあります。ただし、以前はピロリ菌に感染していて、慢性胃炎の進行した萎縮性胃炎の状態となりピロリ菌陰性になった場合は、胃がんリスクが最も高く注意が必要です。
胃炎の治療は、ピロリ菌の有無を調べ、除菌することです。また胃カメラを定期的に受けて胃がんの合併がないかチェックすることが大切です。
胃炎 胃炎 胃炎 胃炎 胃炎

胃ポリープ

サイズが大きいものや形状によっては内視鏡切除による治療が必要な場合があります。
胃ポリープ 胃ポリープ

胃アニサキス症

サバ、イカ、サケ、アジ、タラ、カツオなどにアニサキス(寄生虫の一種)が寄生しており、それらを生で食べることにより、感染して起こります。
冷凍や加熱によって死滅するため感染予防に重要です。
肉眼で見える程度の大きさのため、適切な処置が行われていれば生食しても感染するリスクはほとんどありません。
感染すると、胃に強い痛みが現れます。人間の体内ではアニサキスは生き続けることはできないため、いずれ痛みは治まりますが、かなりの激痛となる場合もあります。
治療は内視鏡によるアニサキスの虫体を除去することです。生魚を食べたあとに胃に強い痛みが起こる可能性があります。
胃アニサキス症 胃アニサキス症

胃粘膜下腫瘍

通常の胃がんとは異なり、粘膜より深い層にできる腫瘍です。
胃カメラでは粘膜が盛り上がっているように見えます。サイズが小さい場合は良性であることがほとんどであり、定期的な経過観察で変化がないかをみていきます。
サイズが大きいものや形状によっては悪性腫瘍(胃GIST(消化管間質腫瘍))の場合があり、その際には外科手術や抗がん剤治療が必要になります。
胃粘膜下腫瘍 胃粘膜下腫瘍
ピロリ菌の検査・除菌
50歳代以上の人では40%程度、更に60歳代以上では60%程度の人がピロリ菌に感染しているといわれています。ピロリ菌は胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃ポリープに深く関わりがあることが実証されており、ピロリ菌の除菌はこれらの疾患の予防効果があります。簡単な検査でピロリ菌の有無を判定できますので、是非お気軽に検査を受けて頂ければと思います。
ピロリ菌
当院では、血液・呼気・便で調べることができます。
ピロリ菌の除菌と除菌判定検査について
ピロリ菌の除去は、飲み薬で行います。
除菌のお薬を1日2回、1週間継続して服用します。その後、内視鏡以外の検査で除菌できたかどうかを確認します。下痢、軟便、味覚異常などがおこることがありますが、普通はこれらの副作用はピロリ菌除去治療が終了すれば改善します。皮膚に湿疹が出現することもあるので、アレルギーのある方は申し出てください。
正しくお薬を服用すれば、ピロリ菌の除菌は70~90%の確率で成功します。 万が一、除菌に失敗した場合に備え、二次・三次除菌療法も行っております。その際は、服用薬を別のものに変えて一回目と同様に内服治療を行います。

血圧脈波検査(ABI/PWV検査)

ABI/PWV検査とは
動脈硬化の程度(硬さとつまり)を表したもの。いわゆる血管年齢がわかる検査です。
・ABI検査…血管のつまり具合がわかります。
・PWV検査…血管の硬さがわかります。

両腕、両足に巻いた血圧計がぎゅーっとしまるだけの検査で2つを同時に10分程度で測定できます。

高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある方におすすめです。又、頸動脈エコーと組み合わせることで動脈硬化の程度が詳しくわかります。

血圧脈波検査

DPN(糖尿病性末梢神経障害)検査

DPN検査とは
・末梢の感覚神経のひとつである腓腹神経に電気刺激を与え、神経に興奮が伝わる速度と大きさを測定し、糖尿病性末梢神経障害の程度を簡便に客観的にみることができる検査です。
・本体をくるぶしにあて10〜15秒刺激を与えるだけでDPNの早期発見や経過観察ができます。
・糖尿病の3大合併症の1つでもあるDPNは、合併症のなかでも初期から進行し、糖尿病患者の4割が発病するといわれています。
両手両足の末梢の神経より障害されるDPNは、全く自覚症状を伴わない場合も多く、そのまま放置すると足の潰瘍、壊疽などにもつながるので早期のチェックが重要です。
DPN検査

注腸検査

注腸検査

注腸検査は、お尻からバリウムと空気を入れて大腸の病変の有無を見つける検査です。

検査用の管(注腸ゾンデ)を肛門に挿入しバリウムと空気を注入してレントゲンをとります。検査時間は人によって異なりますが、10〜15分程度です。注腸検査では検査による痛みなどは伴いませんので安心して受けてください。

注腸検査

ホルター心電図

通常、来院して検査室等で記録する心電図は・・・わずか30秒ほどの記録です。長めに記録する場合もありますが、それでも3分程度の記録です。
一日24時間のうちわずかな時間だけの記録の心電図を見ただけでは判断に迷う場合もあります。
また、明け方だけ調子悪くなる、体を動かした時に出現する胸痛、いつ起こり出すかわからない不整脈・・・などは病院にいる時の検査だけではなかなかとらえる事が出来ません。

そこで、24時間ずっと心電図を記録できる検査がホルター心電図検査です。

検査対象
1.どんな種類の不整脈が出るのか調べる時
2.不整脈や狭心症発作が一過性に出現する時
3.深夜から朝方(病院にいない時に)具合が悪くなる時
4.失神などの症状がある時
5.薬の効果を調べる時
6.ペースメーカ機能を調べる時
7.睡眠時無呼吸症候群を調べる時
検査方法
写真の様な小型の機械を装着して帰宅します。(比較は単4電池)
よほどの力が入らない限り機械が外れることはありません。
検査時間
24時間の記録になりますので、翌日には、装着した時間とほぼ同じ時間に来院していただき機械を外します
検査結果
翌日には結果の説明ができます。
緊急を要する場合は当日の説明も可能です。
当院のホルター心電図の特徴
機械を装着したまま入浴も可能な防水タイプも導入しております。
ホルター心電図

呼吸機能検査

何がわかるか—–基礎知識
呼吸のときの呼気量と吸気量を測定し、呼吸の能力を調べることを呼吸機能検査と呼んでいます。換気の機能を調べる基本の検査です。
通常次の検査を行います。
1.肺活量(VC)
空気をいっぱい吸入して、いっぱいはいたときの量です。通常、年齢と身長によって計算した予測値と比較して、%肺活量として表します。
2.1秒率(FEV1.0%)
肺活量を測定するときに、最初の1秒間に全体の何%を呼出するかの値です。肺の弾力性や、気道の閉塞の程度を示します。弾力性が良く、閉塞がないと%は大きくなります。
この2つの指標を使って、肺の換気の障害を拘束性と閉塞性および両者の混合性の3つに分けます。
1.拘束性障害
肺活量の低下のある時で、呼吸する肺の組織が減少したり、胸膜の病気などでみられます。
  ・肺の弾力性の低下:肺線維症、じん肺、間質性肺炎など
  ・胸部拡張性の障害:古い胸膜炎
  ・呼吸運動の障害:筋肉、神経の病気
2.閉塞性障害
1秒率の低下がおもな病気です。
  ・喘息、びまん性細気管支炎、COPD(肺気腫、慢性気管支炎など)
呼吸機能検査
異常値—–疑われる病気や異常
肺活量の増えた人
  ・気管支喘息
  ・肺気腫
肺活量の減った人
  ・肺結核
  ・肺線維症
  ・肺炎
  ・腫瘍による気管支閉塞
  ・脊椎の変形

血液でできる特殊検診

平成29年の日本人の死亡原因は、1位がん2位心疾患3位脳血管疾患であり、平成28年の国民基礎調査によると寝たきり(要介護5)の状態となった原因の1位は脳血管疾患2位は認知症で、超高齢化社会を迎える日本において、健康に長生きすることが、重要なテーマになっています。

現在の検診における「がん・心疾患・脳血管疾患・認知症」の検診手段は、画像診断等が主流であり、拘束時間や身体への負担、検査効率、費用の問題等で多くの受診者に対して簡単に実施できるものではありません。

今回ご紹介する検査はいずれも血液で検査が可能です。血液検査や自己採取検体であれば受診者の身体的負担も少なく、特殊検診に対するハードルが下がることが期待できます。その結果から効率良く画像検査・精密検査に進んで頂くことで、各疾患の早期発見・早期治療が可能となると考えています。

マイクロアレイ血液検査(血液RNAチェック 消化器がん)
血液で出来るがんの早期発見!
マイクロアレイ血液検査は、がんになりやすいかどうかのリスク分析ではなく、すでにがんがある可能性を判別する検査です。
最新のテクノロジーにより、血液のがんへの反応を遺伝子レベルで測定します。
マイクロアレイ血液検査とは・・・
◎金沢大学発の医療ベンチャー「キュービクス」が提供するバイオマーカー。
◎従来の腫瘍マーカーとは異なり、発癌あるいは癌の存在により血液細胞(主にリンパ球)が体内の環境変化に 相応し、血液細胞のRNA発現量を変化させていることをとらえ、癌の存在を遺伝子レベルで判定する最新の検査 です。

マイクロアレイ血液検査の特徴

1.高い精度
消化器のがんに対して9割の高い感度を示しています。早期がんの検出も可能です。
2.同時に4つのがんについて検査ができます
1度の採血で大腸がん・胃がんに加え、通常のがん検診では実施しない膵臓がん・胆道がんも対象です。
3.安心・簡単な検査方法
検査は血液を5mL採取するだけで、薬剤の投与やX線被曝もなく、受診者への負担が少ない検査です
4.最新のテクノロジー技術
マイクロアレイ技術を用いて、がんの存在を遺伝子レベルで測定します。
この検査は、健康状態を判断するための1つのデータですので、他の検査結果とあわせて主治医の先生が総合的に診断することになります
ミアテスト(乳がんリスク)
ミアテスト®乳がんリスク検査とは?
マイクロRNAの解析により乳がんのリスクを調べる検査です。
マイクロRNAは遺伝子の発現調節の機能を有すると考えられており、がん細胞からも特定の種類のものが発現し、量も変動することが明らかになっています。
本検査では乳がん患者に特異的に増減する数種類のマイクロRNAを測定に用いています。
ミアテスト

マイクロRNAは数千種存在し、がん種によりその種類や量が異なると考えられています。

ミアテスト®乳がんリスク検査の特徴

本検査で測定している血中マイクロRNA量は、がんのステージや腫瘍の大きさには依存せず変化します。腫瘍マーカーが反応する前段階や画像検査で見つけることが難しい1センチ以下のがんでも早期発見できる可能性があります。
ミアテスト
ミアテストR乳がんリスク検査をスクリーニングに用いることで乳がんの早期発見・早期治療の可能性を高めることが可能です。
アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS®)
AICS®とは?
血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、現在がんである可能性を評価する検査です。
AICS®は、現在がんである可能性を報告します
AICS®は、それぞれのがんについて、現在がんである可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。数値が高いほど、現在がんである可能性が高くなります。
現在がんである可能性を判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています AICSでは、ランクA →ランクB→ランクCの順番で現在がんである可能性が高くなります。
AICS®

【】内は各種がんの罹患率を1とした場合のがんである倍率を示しています。 罹患率は、2012年の全国年齢階級別推定罹患率(出典:国立がん研究センターがん情報サービス地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2012年))に基づき、%表記に換算しています。

がんである可能性とは?
AICSは、血液中のアミノ酸濃度バランスを解析することによって、現在がんである可能性を評価するものであり、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。
なお、がんの有無を直接調べる検査ではありませんので、ランクAであっても100%がんではないとは言い切れません。同時に受診した他のがん検診の結果と異なる場合があります。
また、血液中のアミノ酸濃度は様々な原因で変化するため、がん以外の疾患や、個人特有のアミノ酸のパターンにより、 がんでなくともランクBやCと判定される場合があります。

AICS®の特徴

1.血液中のアミノ酸濃度測定による全く新しいタイプの検査です。
2.一度の採血で膵臓がんを含む、複数(男性5種、女性6種)のがんを同時に検査できます。
3.早期のがんにも対応した検査です。
4.採血による簡便な検査であり、健康診断で同時に受診できます。
AICS®の対象となるがん種
査の対象となるがん種は、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん(女性のみ)、子宮がん・卵巣がん*(女性のみ)です。
男性AICS(5種)
象となるがん種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性AICS(6種)
象となるがん種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん*
*【子宮がん・卵巣がん】は、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性について評価することができますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。
MCIスクリーニング検査
MCIスクリーニング検査とは?
認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)のリスクを調べることの出来る血液検査です。
軽度認知障害(MCI)は、健常者と認知症の中間の段階を指します。通常の日常生活には問題は有りませんが、認知症の予備軍とも言われ、そのまま放置されると5年で50%以上が認知症に進行してしまうと言われております。
しかし、最近の研究では、MCIの段階で適切な予防や治療を行えば認知症の発症を防ぐこと、遅らせることが可能と言われており、MCIの段階での対処は認知症予防の上で非常に重要です。
MCIスクリーニング

MCIスクリーニング検査の特徴

アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドが脳内に蓄積されて神経細胞がダメージを受けることで発症します。
本検査では、このアミロイドベータペプチドを排除する機能を持った3つのタンパク質の血中濃度を調べることでアミロイドベータペプチドへの「防御力」を算定し、間接的に認知症のリスクを予測しております。
MCIスクリーニング
MCIスクリーニング検査で早期に認知症のリスクを知り、適切な対処・予防を行うことで、認知症の予防が可能になります。
ApoE遺伝子検査
ApoE遺伝子検査とは?
認知症の種類と原因は様々ですが、日本ではアルツハイマー型認知症がその半数以上を占めるとされています。
アルツハイマー型認知症はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳内に蓄積し、神経細胞がダメージを受けることで発症します。
ApoE遺伝子検査はアミロイドベータペプチドの蓄積や凝集に関わるといわれているアポリポ蛋白Eの遺伝子タイプを解析することで、認知症のリスクを判定する検査です。
ApoE遺伝子型はε(イプロシン)2、ε3、ε4が2つ1組で6パターンの遺伝子型を構成しており、本検査ではどのタイプに属しているかを判定しています。

ApoE遺伝子検査の特徴

ε4型の遺伝子型を有している方ではε4型ではない方に比べて3~12倍程度のアルツハイマー型認知症のリスクがあることが報告されております。
もちろん、アルツハイマー病の発症は「遺伝的要因」だけで決まるものではありませんが、リスクを事前に知り、食事や運動習慣など「環境要因」を意識した生活習慣を行うことで予防が可能になります。
ApoE遺伝子検査
ApoE遺伝子検査で遺伝的な認知症のリスクを知り、適切な予防を行うことが、認知症の予防へとつながります。
LOX-index
LOX-indexとは?
動脈硬化の進行から将来の脳梗塞、心筋梗塞の発症までを予測できる新しい血液検査です。
動脈硬化の発生・進展を早期の段階から捉えることが可能になってきました。
LOX-indexLOX-index
LOX-indexを検査する目的は、脂質異常症とそれに伴う、動脈硬化病変および脳血管疾患を発症前に発見し、予測して生活習慣を改善することで予防することです。
LOX-index

LOX-indexは血液中の酸化(変性)LDL値と血中に放出されるsLOX-1値から算出した指標です。

LOX-indexが高い場合低値群に比較して、脳梗塞の発症率が3倍、心筋梗塞の発症率が2倍高くなることが報告されています!

検査料金一覧表

がん関連マイクロアレイ80,000円(税別)
Prodrome PAC17,000円(税別)
Prodrome CRC17,000円(税別)
ミアテスト24,000円(税別)
アミノインデックス30,000円(税別)
認知症関連MCIスクリーニング検査19,000円(税別)
ApoE遺伝子検査17,000円(税別)
循環器疾患関連LOX-index13,000円(税別)