コンタクトレンズ注意報

監修:愛媛大学医学部 眼科学教授 大橋裕一

症状などでご心配な点がございましたら、
ご自分で判断されずに当院までご相談下さい。


●コンタクトレンズと涙
●ドライアイってなに?
●ドライアイの症状は?
●疲れ眼(眼精疲労)はドライアイの初期症状?
●ドライアイがひどくなるのはどんな時?
●コンタクトレンズとアレルギー
●アメーバによる感染
●安心してコンタクトレンズを使うために




コンタクトレンズと涙

コンタクトレンズは角膜(くろめ)の上にのっていますが、決して角膜にピッタリとくっついているのではありません。角膜とレンズの間には涙があり、ちょうど潤滑剤の働きをしています。むしろ、コンタクトレンズは涙の海に浮いているのだと考えた方がよいでしょう。
角膜は透明な組織で血管を持っていません。このため、角膜表面の細胞は主として大気中から代謝に必要な酸素を涙を介して取り込んでいます。
レンズを装用すると、角膜は大気から遮断されるため、供給される酸素の量が制限されます。最終的に角膜に行きわたる酸素の量は、レンズの材質やフィッティング状態に大きく左右されます。

眼の構造

眼の構造イラスト



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ドライアイってなに?

ドライアイとは、目を保護する涙液が不足し、目の表面が乾いてしまう病気です。ひどくなると角膜や結膜に障害が起こってきます。涙が少なくなると、

●酸素や栄養分が角膜に十分に行きわたらない。
●目に入った異物をうまく洗い出せない。
●殺菌作用が低下する。

など、数々の弊害が生じてきます。
ドライアイの人がコンタクトレンズを装用すると、こうした悪影響が出やすくなりますし、また、普通の人でもコンタクトレンズを装用すると目が乾きやすくなります。




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ドライアイの症状は?

ドライアイになると、何となく目が疲れる、目が重い、ゴロゴロする、朝に目が開けにくいなどの症状を感じます。目が乾くという自覚症状があらわれないことも少なくありません。上にあげたような症状があるときには、ためらわず眼科医に相談してみましょう。




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疲れ眼(眼精疲労)はドライアイの初期症状?

人間は誰しもまばたきをすることにより、角膜の表面を涙で定期的に潤しています。疲れ目の一つの原因は、まばたきをする回数が減るために角膜の表面が乾くことにあるのではないかと考えられています。
●まばたきの回数は、正常な人で1分間に10〜20回。
●コンピュータ作業や読書などをすると、まばたきの回数は半分以下になります。




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ドライアイがひどくなるのはどんな時?

●冷暖房の聞いた部屋、飛行機の中、サウナなどの乾燥した環境にいる時
●コンピュータ作業や読書を長時間続けた時
●風邪の強い日
●精神安定薬や降圧薬などの一部に、服用していると眼が乾きやすくなる薬があります。

症状を感じたら医師に相談し、適切な人工涙液型の点眼薬で不足した涙を補いましょう。

イメージイラスト



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コンタクトレンズとアレルギー

ソフトコンタクトレンズや酸素透過性ハードレンズなどは酸素の通りを良くするためにレンズに隙間があるので、涙に含まれるタンパクや花粉、ホコリ、動物のフケなどが表面につきやすい状態になっています。
レンズの表面についたタンパクや花粉、ホコリなどが原因で、結膜(特にまふたの裏側)にアレルギー反応が起こることがあります。この状態のままでレンズの装用を無理に続けると、大きなこぶ状の隆起(乳頭)が結膜にたくさんできるようになります(巨大乳頭性結膜炎=GPC)。
GPCになると目やにがでたり、異物感が強くなってレンズが装用しづらくなります。レンズにタンパクがつかないように定期的にタンパク除去剤で処埋しましょう。




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アメーバによる感染

コンタクトレンズを装用していると、時には角膜に傷がついて細菌や真菌(かび)に感染する危険性があります。その中で、特に注目されているのが失明の危険の高いアカントアメーバ角膜炎です。
これは、アカントアメーバという原生動物が角膜の中に入り込んで強い炎症を起こすもので、ハードコンタクトレンズよりもソフトコンタクトレンズ装用者で多くみられます。
アメーバは、池や沼などの淡水に住んでいます。感染力は非常に弱いので健康な人が感染することはまずありません。
しかし、コンタクトレンズの消毒をおこたったり、不潔な取り扱いをした場合には角膜に感染する可能性がありますので注意しましょう。装用後はレンズを消毒するなど、常に清潔に取り扱う習慣をつけましょう。




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安心してコンタクトレンズを使うために

●装用時間を正しく守りましょう。
●目が乾きやすい状況では装用時間を減らしましょう。
●コンタクトレンズは常に清潔に保ちましょう。
●目の調子がよくても、定期検査を必ず受けましょう。
●少しでも異常を感じたら、すぐに眼科医の診察を受けましょう。



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